私は普段から、気になることをリストにしたり、タスク管理ツールを使ったりと、「やるべきことをこなす」ためにアレコレと画策しているのですが、「ああ、今日もやろうとしていたことができなかったな…」と毎日思っています。今日やるべきことはすべてやった!とスッキリしたいのですが、積み残しがでるんですよね。
積み残しの理由としては
- 実際に処理できる能力以上のタスクを積み上げている
- 今日はいいか…と先送りをしている
の2つが大きいです。
特に先送りは毎日やっています。疲れたから、ちょっと休みたいから、今日が締め切りではないから、などと理由をつけ先送りしまくっています。タスクリストに3年くらい載っているタスクもあります(自慢にならない)。
先送り女王と名乗れるほどですが、最近になって先送りし続ける弊害をじわじわと感じてきました。セルフイメージの低下です。
セルフイメージとは
セルフイメージとは、自分自身のことをどう思っているかということです。自己概念とも言います。
たとえば「自分は親切な人間だ」と思っていると、親切な行動が取りやすくなります。また「自分はツッコミだ」と思うことで、人の行動に突っ込みたくなるのもセルフイメージでしょう。
一方で、セルフイメージが悪くなると本来持っている能力を使えなくなることもあります。「自分は嫌われる人間だ」と思っていると人に話しかけるのが怖くなったり、「自分は勉強ができない」と思っていると勉強しても意味が無いように思えたりします。
セルフイメージが実際の行動にも大きく影響するわけです。
先送りによるセルフイメージの低下
先送りが続くと、「自分はいつも先送りする」「挙げたタスクをすべてこなせない」というセルフイメージができます。このような状況が続くと、しだいに劣等感や自己不全感を抱くようになります。「ダメな人間だからできないんだ」と。
このように考えると、先送りというのは本当に恐ろしいことです。作業が進まないだけでなく、劣等感の原因になってしまうとは。
セルフイメージの低下を防ぐ方法
セルフイメージの低下を防ぐには、「挙げたタスクができなかった」という事態を防ぐ必要があります。つまり、
- とにかく片付けてしまう
- 今日するタスクを必要最小限にする
のいずれかの方法が考えられます。
一番いいのはとにかく片付けてしまうことでしょう。作業も片付くし、「終わった♪」と達成感も味わえます。
そう考えるとなぜ今まで先送りにしていたのか…とバカらしくなってきました。私は一瞬の快楽のために先送りをして、達成感を得られないばかりか、劣等感をもつ羽目になっていたのですね。
今日するタスクを必要最小限にする方法は、「マニャーナの法則」で紹介されている方法です。
- 作者: マーク・フォースター,青木高夫
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楽をとるのかセルフイメージを取るのか
私の性格上、楽をしつつもセルフイメージを高める方法は思いつきません。やりたいことがたくさんありすぎて、やらないと不全感が残ります。楽をとるのか、セルフイメージを取るのか、優先順位をつける必要があります。
今までは目先の楽を選びながらも、「できなかった…」と後悔していました。楽もセルフイメージも両方求めていたわけです。これからは「今は楽を選択する」「今はセルフイメージを高めるために作業をこなす」と意識し、モードを切り替えるつもりです。