海外出張で翼が生えた

Twitterでフォローしていただいてる皆さんはご存じのように、
先週、初めての海外出張に行ってきました。
英語ができない?(できないふり?)の上司とのドタバタ珍道中でしたが、
個人的に非常に意義がある出張でした。


出張の目的は、IETFのミーティング視察とスタッフとの簡単なミーティング。
IT業界に身を置いておきながら、IETFのことは今まで全く知らなかった!
お恥ずかしい…。
今回初めて、RFCを策定している団体だということを知りました。


私はネットワークやセキュリティにはてんで弱いので
日本語で会議されても内容が理解できないのですが、
内容がわからないながらも、実際に目の前で繰り広げられる会議に興奮しました。
こんな風に技術の標準が決まっていくんだなぁと。


会議はとてもフランクに行われており、
参加者は初めて参加する我々にも、休憩時間などに話しかけてくれます。
技術標準を決めている人たちは雲の上の存在で
自分とはかけ離れたところにいると思い込んでいましたが、
実際に会ってみると、みんな普通の人でした。
話すと楽しい方たちばかりでした。
カルチャーショックを受けました。雲の上の存在じゃないんだ!


そもそも、地方のSI会社で細々と働いている私に
こういう機会が舞い込むとは夢にも思ってなかったのです。
今回の仕事は、神様からのギフトだと感じました。


今年の前半、私は心の調子を崩して会社を休んでいました。
それまでの私は、自分がちっぽけな存在だと思い、
もっとスキルを身につけたいと、もがき苦しみ、
結局何もできていないことに絶望していました。


休暇をいただき、精神的にもだいぶ落ち着いてきたころ、
この話が舞い込んできました。
たまたまあいているのが私で、選ばれました。本当に偶然でした。


いつか使いたいと思っていた英語を使う機会も得られ、
本当にわずかですが、英語も役に立ちました。
いままで、もがき苦しんできたことは無駄じゃなかった。
そう思った瞬間でした。


いままで、ネットで活躍する人たちを見ては
「ああなりたいな」「うらやましいな」と思っていました。
その人たちも、きっと雲の上の存在ではないのでしょうね。
心のどこかで「自分はああなれない」と思い込んでいたのだと気づきました。


出張を通して、「人をねたむ」という気持ちがすうっと消えていくのを感じました。
スキルがあってうらやましいと思うことはありますが、
今はこう思います。


努力すれば自分にもできるさ!
チャンスは自然とやってくる。
準備をきちんとしていれば、チャンスをつかむことができる。


これからの自分はどうなっていくんだろう。
それを決めるのも自分自身だ、とそう思います。
背中に翼が生えた気分です。


まだ、体の調子があまりよくないので、
気持ちだけはやって体がついていかないのですが、
なりたい自分になれる気がしています。
肩の力が抜けて、心が楽になりました。