単なる日記から作品に変えるためのコツ


自分の人生を形にしようというエントリで、形に残すことがライフワークになるという話をしました。


形に残す方法はいろいろあります。
絵でも、音楽でも、詩でもいい。
数値を記録に残すことでもいいのです。
そうはいっても何を形に残すか、すぐには思い浮かばないという人も多いでしょう。


どんな人でも簡単にできる方法があります。
文章を「書く」ことです。
日記を書いていらっしゃる方も多いと思いますが、単なる日記を作品に変えてみませんか?


書くことはなんでもいいのですが、
単なる日記から脱するにはポイントがあります。

  • 考えたこと知っていることを書く
  • 自重しない
  • 続ける
  • 他の人に公開する

考えたこと知っていることを書く

日記に、その日に起こった出来事や食べたものなどの記録を書いている人は多いでしょう。
でも出来事だけでは、後から思い出すきっかけにはなっても、自分の人生の形を残しているとは言えません。
なぜなら、その出来事に出会って、何を考え感じ知ったかということが「人生」だからです。


自分の考えたことや知っていることについて書いてみましょう。
簡単にできそうですが、実際にやってみると意外と難しいものです。
でもそれは書くことに慣れていないからであって、何も考えていないというわけではありません。
まずは自分が何を考えているか、自分に耳を澄ませましょう。

自重しない

自分の考えは取るに足らないものだとか、書くほどのことではない、と思ってはいませんか。
それは思い込みです。


実際に書いてみれば、大したことが無いかもしれないし、ありふれた情報かもしれません。
本に書いてある情報と同じかもしれないし、テレビ番組で言っていることと同じかもしれません。
でも、それでもいいのです。
あなたというフィルタを通して、世界がどういう風に見えたか。
それを表現できるのはあなただけです。


人類は言葉を得てもう数千年経ちます。
数千年にわたって、多くのことを考えてきました。
みんなが真新しいことを考えられるわけがないのです。
しかし「ちょっと違うこと」の積み重ねで、今の社会があります。
自分から見れば当たりまえのことでも、他の人から見ると「ちょっと違うこと」かもしれません。


「自分なんて」と自重するのはやめましょう。
これが自分の意見だ、と言い切ってしまいましょう。

続ける

書くことを続けていくと、結果が作品として残ります。
それがあなたという人間を作り上げ、人生の足跡になります。
過去と比較するという意味では、同じやり方で続けるのが一番いいのですが、
少しずつやり方を変えながら続けるのもよいでしょう。


手っ取り早いのはTwitterに投稿することです。
twtr2srcなどのサービスを利用してログをとるようにすると、
あまり意識しなくても、その日の考えを日記形式で残すことができます。
iPhoneユーザなら、Twitterのログを取り込んで日記形式にまとめてくれる
Momentoというアプリがあります。


もちろん、自分だけが読むように手帳に書いてもいいでしょう。
大事なのは後で読み返せるように取っておくことです。

他の人に公開する

普通の人にとって、自分の書いたものを公開することは心理的なハードルが高いと思います。
ですから、最初は非公開で初めてもかまいません。


しかし、最終的に作品にするのであればやはり公開しましょう。
「これは作品である」と評価してくれるのは、やはり他者になります。
いい評価も悪い評価もあるでしょうが、自己満足で終わらせないためには他者の評価は必要です。


また、同じようなことに興味を持っている人とのつながりができ、
さらに自分の興味を広げてくれるという効果もあります。
一度公開する楽しみを知ってしまうと、もう非公開にはできなくなるでしょう。


「書く」ことを意識していると、毎日の生活も変わって見えてきます。
もっと自分の人生を積極的に生きるためにも、ぜひ書きましょう!