Twitter140文字を超える文脈を求めて


本をたくさん読めば読むほど、自分の書いている文章に頭が痛くなります。
なんでこんなに頭が悪そうな文章しか書けないのか、
ひらがなは多いし、説得力はないし、具体性はないし…
なんとかしたいという気持ちは持っていたけれども、
どこから手をつけていいのか分からない状態でした。


そうつぶやいていたら、@ringo5150さんから
同じことに悩んでいらっしゃるということで、こんなリプライをいただきました。


つまり、

  • Twitterの140文字制限に体が慣れてしまっている
  • 短く書こうとすると正確性が失われる、あるいは省いてしまう
  • 文章のまとまりがなくなるために散漫な印象を受ける

ということです。
この発言は一般的なことを言われているのですが、私個人にも当てはまるなあと感じました。


自分の文章力に物足りなさを感じていますか?
もしそうなら、この先の冒険に少しお付き合いください。

140文字に慣れてしまっている

私はブログ自体はかなり前からやっていたのですが、
本格的に取り組もうと思ったのはTwitterを始めてからです。
あちこちに発散する私の考えをあらわすのに、Twitterはとても合っています。
思いつくことをそのまま打てるので、とても気楽でした。


一方で、「私は140文字で言い切れる意見しかもっていない」
と言ってもいいのかもしれません。


私はかなり直感勝負な人間で、物事をデータから解析するということをあまりしてきませんでした。
データを見て直感で本質を見極めるというタイプです。
(恥ずかしながら物理学科卒なのにこの有様です。)
だから自分の考えを人にわかりやすく伝えるという努力はおろか、
客観的に理解をするという自分に対する努力さえしてこなかったように思います。


もちろん、自分の持ち味というものもあります。
短い言葉でズバっと言いきるのが長所ともいえるでしょう。
でもTwitterだけではそれ以上長い文脈で話ができるようにはならないと痛感しています。

考えに至ったプロセスの説明を省いてしまう

ある物事を順序だてて説明するのは苦手ではありませんが、
自分が順序だてて考えたり、自分の考えを説明したりするのは苦手です。
うつになってからその傾向はひどくなってきたように思います。
今まではじっくり腰をすえて考えられたことも、あまり考えられなくなりました。
脳みそが動かないというか、エネルギーがなくて回らないという状態です。


順序だてて説明しようと思うと、それなりのボリュームが必要です。
自分がその考えに至ったプロセスとその材料を指し示さなければならないでしょう。
でも自分でそれが分からないのです。
直感なので、人に説明ができないんですね。


特に精神エネルギーがなくなると、このプロセスがとても厄介なものに思えてきます。
調子が悪いときにはそのことに気づきませんでしたが、
調子がよくなってきて、どうも自分にはそれが欠けているから説得力がないのでは?と気づきました。

文章のまとまりがなくなるために散漫な印象になる

140文字を超える文脈が作れないということは、
考えと考えのつながりがないととも言えます。


どんな考えにもエッセンスというものがあって、
突き詰めればとても単純な言葉で言い表せるものだと思います。
マインドマップを書く人なら、考えを文章ではなくキーワードで書くという手順はおなじみでしょう。
そのキーワードのつながりが新しい発想を生み出します。


キーワードを出す能力はあります。
さらにステップアップするには、「そのキーワードをつなげてひとつのものを作る」方向に。
それが140文字を超える文脈になりそうです。


次回は140文字を超える文脈をつくるトレーニング方法を考えていこうと思います。