ビジネス書ばかり読んでいて役に立つんですか?

今年の目標は年間150冊の本を読むことです。今日の時点で92冊読み終わりました。このままのペースでいけば目標達成できそうです。

読んだ本の大半は自己啓発書やビジネス書です。軽めの本ばかりなので冊数が稼げていますが、本当に重要なのは何冊読んだかではなく、何を得たかであることは承知しています。それでも、冊数を数えると読書に対するモチベーションが保てるので、メディアマーカーで記録を続けています。

たくさんの本を読んでいると、「ビジネス書・自己啓発書ばかり読んでいて役に立つんですか?」という意見を頂くことがあります。今日はこのことについて考えてみます。

役に立つんです

結論から言うと、役に立つんです。

それを説明する前に「役に立つ」とはどういう状態なのか考えてみましょう。「本に書いてあるとおりに実践し成功すること」や「知識を得ること」でしょうか。仮に「本に書いてあるとおりに実践し成功すること」だと定義すると、本の通りに成功できるとは限らないし、そもそも成功という言葉が胡散臭いし、複数の本に書いてあることも矛盾しているだろうし…と次から次に疑問が湧いてきます。「知識を得ること」と定義すると、ビジネス書や自己啓発書で他人の経験談や教訓を読んでも、知識は得られないだろうなあと想像できます。また本をたくさん読んでも実践しなければ意味がないですね。おそらく「役立つんですか?」と聞く方はこのように捉えていらっしゃるのではないでしょうか。

私にとっての「役に立つ」は「具体的な問題を解決する方法がわかること」または「自分にはない価値観を知ること」です。それには、できるだけたくさんの本を読むのが有効なのです。

具体的な問題を解決する方法がわかる

みなさんは何のために本を読んでいますか?

私は楽しみのために読むこともありますが、大半は具体的な問題の解決策を見つけるために読んでいます。みなさんも本を読むとき、その本を読もうと思った理由があるはずです。私の場合は、先送りしがちな自分の問題だったり、もっと効率的に作業をこなす方法がないかと探したり、自分を肯定的に捉える方法だったり、社会の仕組みについて知りたいという好奇心だったりします。(楽しみの読書が少ないので情緒に欠けるかな〜)

本を読むときに、著者が個人授業をしてくれているつもりで読んでいます。本に書いてあることを鵜呑みにせず、「それって本当だろうか?」「根拠はなんだろうか?」「自分にどう応用できるだろうか?」と考えながら読んでいます。本を読む前や読んでいる最中に感じた疑問の答えを、本の中から見つけようとしています。

一冊の本で見つからなければ、違う本を読みます。多くの人から本を通して個人授業を受け、その共通点や自分の考えと一致する点を見つけ、それをゆっくり熟成させて自分の答えにしようと思っています。だからたくさんの本を読むことが大切だなあと感じます。

自分にはない価値観を知ること

本を通して、「そんな事実が!」「これは知らなかったな」と新しい知識が得られるだけでなく、「こういう考え方もあるのか」という他者の価値観も知ることができます。私はその体験もたまらなく好きです。

自分の価値観が唯一ではないと思っているので、人がどういう価値観で行動している・してきたのか興味があります。良いところは自分にも取り入れるつもりで読んでいます。

人は自分の価値観に合った「心地よい」本を選んで読む傾向があるそうです。私も最近はストレスが多く、自分に心地よい本ばかり読んでいます。でも異なる立場や価値観の本をたくさん読み、バランスよく情報を取り入れていくのが理想ですね。

本は読んでも読まれるな

ただ、いくら本を読んで頭に知識が詰まっても、自分の行動が変わらないと何の役にも立ちません。最終的には、本から得た知識を元に実践・実行する。これが一番大切です。

本を読んだだけで満足してはいけないし、本だけで全てがわかったと過信してしまうのもいけません。本は時空を越えて個人授業をしてくれますが、それをどう活かすかは自分次第。本に読まれず、自分を見失わず、楽しく本を読んでいきましょう。

地方に住み、お金のない私でも、本を読むことでたくさんの知識を得ることができています。出版社や書店や図書館にとても感謝しています。これからもたくさんの本を読みます!