自分がうつであると告白できたのは治ってきた証


Twitter上でもこのブログでも、私は「自分はうつ」であると告白しています。
正確にははうつではなく適応障害と診断されていますが、
気分の落ち込みや体の調子が悪くなる点ではうつと共通点が多いので、「うつ」と言っています。


それについて、数人の方から聞かれました。
「うつだと告白するのは不安ではなかったのか?」と。

隠しきれなかった

もちろん私も不安でした。
Twitterを始めた当初はこのことを隠していました。
精神疾患を持っているというだけで、正常な人とは区別され主張がまともに受け入れられないのではないか、
怪しい人物と思われてしまうのではないか、と恐れていました。


しかしTwitterで自分の気持ちを吐露していくうちに、どうしても隠せないと思うようになりました。
自然に感じたことを書き留めたいのに、「うつ」であるということを隠すためにフィルタを掛けなければならない。
そのことが、とても息苦しかったのです。
私にとってTwitterは自分の気持ちを書く場であり、書くことで自分と向き合う場です。
いつまでも嘘をついているわけにはいかないと思うようになりました。

告白してみると

少しずつ明かしていったのですが、いざ告白してみると気が楽になりました。
自分をよく見せようと努力する必要がなくなったという気楽さもありましたし、
同じような苦しみを持っている方と知り合って勇気づけられたこともありました。
偏見をもたれることも今のところはなく、
告白したデメリットはなかったと言ってもよいでしょう。

うつであることを受け入れた証

告白した今、自分を振り返ってこう思います。
「うつだと告白できた」ということは、自分がうつを受け入れた証なのだと。
そしてうつから治りかけているのだと。


一歩一歩進んできたから受け入れられたのです。
うつがひどいときは前向きに考えることなどできず、
「自分は一生治らない」「このままなんだ」と打ちひしがれていました。
とても後ろ向きだったのです。


Twitterやメモに自分の気持ちを書き出していくようになって、
自分の気持ちを客観的に見られるようになりました。
客観的に見られるようになって、「自分は病気なんだ」と認識できるようになりました。
病気だと認識できるようになって、やっと病気と一緒に生きていくという覚悟ができました。


自分が病気だと受け入れるまでにはとても時間がかかりました。
これは自分が心から納得するまではわからないことです。
人から指摘されたとしても気づけることではありません。
でも一歩一歩進んだからこそ、ここまで来ることができました。

よくなれば客観的になる

うつがひどい時には、客観的に考えることはできません。
これは病気だからです。
だからうつを煩っている人に、こういう考え方をせよとは言いません。
周りにそういう人がいても「前向きに考えたら」とは言わないでください。
前向きに考えられない自分に落ち込み、さらに状態が悪くなります。


まずは薬を飲んでしっかり休みましょう。
そして、自分の気持ちをメモに書き出しましょう。
どす黒いことを考えていてもいいのです。


薬で症状が取れたら、自然と客観的に考えられるようになります。
治ってきたからこそ、こう考えられるようになったのです。
だからそうなるのをゆっくり待ちましょう。
逃げなければいつかよくなる日が来ます。