自分の人生を形に残そう


皆さんは趣味を持っていますか?
私はいろいろな趣味を持っていますが、どれも趣味の域を出ず、
仕事でも壁に突き当たってしまいました。
そして、自分の人生の生きがいとは何だろうとずっと考えてきました。


考えて一つの結論がでました。
自分の人生を形にすることが生きがいになるということです。


この発見のきっかけになったのがこの本です。

ライフワーク

ライフワークとは、その人の人生を通して取り組む課題・仕事のことです。
この言葉が作られたのは1871年
日本では田山花袋が1907年にこの概念を導入しました。


日本人の働き方はバブル経済の前後で大きく変わりました。
高度経済成長期は、ただ会社と社会の成長に合わせてがむしゃらに突き進めばよかった。
当時は仕事のみに比重が置かれていました。
しかし、バブル崩壊とともに年功序列も崩壊し、転職や失業が身近になり、
現在では自己啓発、キャリア開発も行う必要に迫られています。
多くの人が人生に迷いを持っているのは、こういう背景もあるでしょう。


私は「ライフワーク」といえるものが欲しくて、ずっとそれを求めてきました。

ライフワークを見つける方法

「ライフワーク発見法」というタイトルですから、当然発見する方法について書いてあるのだろうと思いました。
しかし、この本は予想したほど簡単なノウハウ本ではありませんでした。


仕事とは何か人生とは何か、という問題に過去の人物、例えば夏目漱石森鴎外らが
どれほど悩み、どういう結論を出してきたか、様々な文献を元に考察しています。
また、仕事とは違う趣味の世界を楽しんでいる人々の事例が多く取り上げられています。
カヤックで日本一周をした人。絵手紙の展覧会を開いた人。
事例を通し仕事とは人生とは何かを自分で考えろ、というわけです。


そして私なりに導いた、ライフワーク発見法は、
「自分のやってきたことを形として残す」ということです。

形にする

具体的には、文章をかいたり、写真をとったり、記録をつけたり、絵を描いたりすることです。


旅行を例にして考えてみましょう。
旅行をして思い出に残った、というだけでも楽しいことですが、
その記録を残していくとまた気持ちも変わってきます。


撮った写真を地図に重ねてみたり、
アルバムを整理して、食べ物だけを集めてみたり、
旅先で感じたことを文章としてまとめたり。
そういう「形」にしていく過程で、自分のこだわりや嗜好があぶり出されてきます。
その記録をさらに充実させるために、次の旅行はこうしよう、という目標も出てきます。
そうして、その「形にしたこと」がライフワークになってきます。


私は最近読書が楽しくなってきたので、
そのときの考えを記録としてつけていくことにしました。
今まではこれが大したことだと思っていませんでした。
しかし考えを文章で書き出すことで、自分のこだわりがハッキリしてきましたし、
「月に10冊読もう」という目標もできました。


これがこの先どういう形になっていくのか、まだ見えていません。
ライフワークを見つけるための一歩がまさに始まったところです。
でもそれでいいのだと思います。
最初から最終形が見えないからライフワークなのです。
いつまでも終わりがないから人生の間ずっとできるのです。
形に残していくことが、次のステップへの足がかりになるのです。


「形」で自分の人生の足跡を残しませんか。
それは今すぐにでも始められることです。