楽しい読書のための本の選び方


読書術に優劣なし。楽しんだもの勝ち。というエントリで、読書術に優劣(貴賤といってもよい)はなく、楽しく本を読むのが一番だと書きました。今日は楽しく本を読むにはどうしたらよいのか?考えてみます。

私が「楽しい読書」に必要と考えるポイントは2つです。

  • 読む本を自分で決める
  • 知りたいことを掘り下げる

読む本を自分で決める

みなさんは読む本をどうやって選んでいますか?今読んでいる本は、本当に自分が決めた本でしょうか?「ベストセラーだから」「人に薦められたから」「社会人のたしなみとして読んでおかねば」という理由で選んでいないでしょうか。

そういう理由で選ぶことも時には必要です。いつも自分で選んでいると偏ってきますから。でもいつも「ベストセラー」や「良書」ばかりを追っているのはどうでしょう。それって楽しいでしょうか?私はあまり楽しくありません。

自分が読みたいと感じた本を感じたタイミングで読むと、頭と心にすっきり入ってくるし、良い本に出会ったときの感動も大きいです。人の評判に流されず、読みたい本を素直に読みましょう。

知りたいことを掘り下げる

とはいえ。選書に慣れていないとどの本を読んだらいいのか迷いますね。2008年は年間76,322点の新刊が発売されているようです(参考:書籍の発行点数と販売部数の推移:【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】)。この中から選ぶのは至難の業です。

私は、最初はベストセラーや本好きの方が推薦している本から読み始め、その中で紹介されている本やキーワードを元に次の本を探しています。本を読んで「知りたいな」「面白いな」と感じたところを掘り下げるようにしています。同じテーマで別の視点の本や、キーワードで繋がる本を探すのによい方法です。

まったく新しい本との出会い

次によく行う方法が、書店にいってざっと書棚をながめることです。時間のないときは平積みだけ、時間のあるときは書棚までじっくり見て、心惹かれる本を見つけます。実際に手にとって目次や概要を流し読みし、面白く感じるかチェックします。最近は試し読みができる書店も増えていますね。うちの近所には未購入の本を試し読みできるカフェもあるので、頻繁に利用しています。

また、メディアマーカーブクログ - web本棚サービスなど読書に特化したソーシャルサイトを利用し、自分と同じ本を読んだ人が他にどんな本を読んでいるのか辿ったりもします。感性が似ている人は、私が楽しいと思える本を知っているはず。Twitterで流れてくる書評もチェックし、読みたい本リストに加えています。

自分で選んだ本は、失敗することもあるし面白くないこともあります。それでも選んでいくうちに経験を積み、よりいい本と出会えるようになると思います。楽しい本との出会いを。